センテナリンアン(百寿者)から学ぶ
NHKスペシャルより
お客さんの喜ぶ顔を見るのが何よりもしあわせ
2021年9月の調査時点で100歳以上の高齢者は約8万7千人と過去最高を51年連続で更新したそうです。
ただ長生きするだけではなく
「健康で」長生きするためにはどのように過ごせばよいのでしょうか?
いま、世界各国でその研究が進められています。
そこで、今注目されているのは身体に起こる「炎症」です。
詳しくは
健康長寿の秘訣① ~食事編
そして
をご覧ください。
100歳を超えても仕事をされている方がいらっしゃいます。
アメリカで床屋を営むセンテナリアンは
お客さんの喜ぶ顔を見ることが何よりも幸せだとおっしゃっています。
満足感を得ることが健康の秘訣であり、満足感を得ることで慢性炎症を抑えることと深いつながりがあることが
科学的に解明されています。
満足感と炎症の関係
満足感についての調査を行った結果、
炎症を生じさせる遺伝子はストレスを受けると活発に働き、
満足感を得た時には働きが抑えられるのです。
つまり、満足感を得ていると健康長寿につながる考えられるのです。
満足感の種類によっては長寿の敵に!?
ただし、満足感を得ていれば、慢性炎症を抑えられるかと言えばそうではなくて、逆に進む場合があるようです。
満足感の中でも
食欲、性欲、買い物、娯楽と言った
「快楽型」満足感は炎症を進め、
逆に
ボランティア活動、世のために働く、家族を大切にする、アート作品を発表するなど
「生きがい型」満足感は炎症を抑えることがわかってきました。
つまりそれは、人のために生きるという考え方、社会に貢献する姿勢なのです。
長寿ほど幸福感が高い!?
長寿を達成すれば豊かで幸せな時間をより多く持てることがわかってきました。
100歳を過ぎてから14年間、家から1歩も出ておらず、1日の大半を寝て過ごす世界最高齢の女性に
「1番素敵な思い出は?」と質問したところ
「今ここにいることが人生で一番幸せ」と答えたのです。
これは老年的超越とよばれ
歳ともに身体機能は低下します。
そして80歳を過ぎると身体的機能は急激に低下するのに対して、
80歳を超えたあたりから今の生活を肯定的にとらえる感情が高まるそうです。
これは年齢による記憶の仕方に違いがあるのです。
ある実験から
若者は良い印象のものも悪い印象のものも同じように記憶しますが、
高齢者は良い印象モノをより多く記憶し、悪い印象のものをあまり記憶しない傾向にあるのです。
高齢者はネガティブな物事に気が付いているのですが、気が付いた上であえてポジティブなものに注意を向けているのです。
人生の最後が近づき残された時間が限られていると脳が認識し自然に
ポジティブなものに感情を寄せていっているのです。
年齢とともに老化が進み体が思うように動かなくなったり、配偶者がなくなったり
ネガティブンことが多いように思いますが、実際にはそんなに不幸に感じずに生活されているのです。
人の心の在り方、しあわせの在り方は変化しており、発達成長しているのです。
高齢になっても衰えない脳の部位
感情をつかさどる全帯状皮質と言う脳の部位は
年を取っても衰えないそうです。
記憶力、判断力は衰えても
感情は最後まで保たれるのです。
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ネガティブなことがあったとしても
ポジティブなことに目を向けていく
センテナリアンに学ぶことが多いと感じました。
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